近年では働き方が大きく変わりつつあり、それに伴ってコワーキングスペースの数が増加しつつあり、提供されるサービスも多様化しつつあります。
大都市政策研究機構によると、東京都内には約300のコワーキングスペースが存在すると言われています。その中でも目的を絞ってサービス提供をしている「特化型」と言われるコワーキングスペースがあります。
我々HarborSも「エンジニア特化型」を掲げているコワーキングスペースです。東京都内には、我々HarborSを含め、様々なタイプの特化型コワーキングスペースが存在します。
今回は、我々と同じ「特化型」と呼ばれるコワーキングスペースをいくつか紹介します。単なる作業場所としてではなく、それ以外の付加価値を求める人におすすめな内容となっています。
各施設をご紹介する前に、まずは特化型コワーキングスペースについてご説明します。「特化型」とはその名の通り、ある一点にフォーカスを当てているのが特徴です。職種に特化したり、顧客の属性に特化したり、そのあり方は様々です。一つ言えるのは、特化型コワーキングスペースにやってくる人同士はいずれも共通点を持っているということです。そしてそれによって得られるメリットがたくさんあります。
コワーキングとはそもそも「共同で仕事をする」という意味の「Co-working」から来ています。しかし、現状では「共同で仕事をする」というよりも「仕事場を共有する」という形が多く、利用者同士の交流という本来の利点が生かしづらくなっています。特化型コワーキングスペースは利用者同士のつながりや業界全体の発展を重視しており、より「Co-working」な働き方をサポートすることができます。
続いては特化型コワーキングスペースのメリットについて紹介していきます。通常のコワーキングスペースとは違い「特化」しているからこそのメリットがあります。
特化型コワーキングスペースを利用する人は仕事内容や目的に共通点があるので、運営者はそれに合わせたサービスの提供が可能です。通常のコワーキングスペースはより多くの人が利用しやすい様にサービスが設計されていますが、特化型においては特定の人にとっての「あったら嬉しい」が用意されているので、とても利用しやすいです。
機材や技術書、用途別のスペースなどはもちろん、運営者が勉強会やセミナーなどを主催する場合もあり、単純に「自宅の代わり」という枠には収まらない利用ができます。
コワーキングスペースを利用する人の多くは、フリーランスで仕事をしていたり、一人でできる仕事をしているケースが多く、そのため同業者などの横のつながりが希薄になる懸念があります。
特化型コワーキングスペースでは、イベントの開催などによって利用者同士の交流を支援することができます。また、利用者同士が共通点を持っているため、休憩中や仕事終わりにコミュニケーションをとりやすく、自発的に横のつながりを作れる点も魅力と言えます。一人で仕事をしているばかりだと、悩みや不安を抱え込んでしまい、上手く発散できない場合もあります。そんな時にそれらを共有できる同業者がいると、精神的にも負担が軽くなります。また、同業者に囲まれて仕事をすることは単純に刺激になります。
同業者と交流することで仕事にもプラスになる場合があります。
一つは情報収集の面です。自分一人だと集められる情報にも限度があり、時間も手間もかなりかかってしまいます。しかし、利用者同士で情報を共有することで、効率的に情報を集められるだけでなく、不明点や疑問点についてもその場で質問したりができるので、知識や技術に対する理解も深めやすくなります。
もう一つが直接的に仕事に繋がる場合です。交流する中で、お互いの技術レベルや得意不得意を把握することで、仕事相手を紹介してもらえたり、プロジェクトに招き入れてもらえることもあるかもしれません。より多くの仕事がしたいと思ってもフリーランスではなかなか思う様にならないこともあります。そんな時に同業者同士の横のつながりを生かせるかもしれません。
特化型コワーキングスペースについてご理解いただいたところで、実際に東京都内にある特化型コワーキングスペースを紹介していきます。
まずは私たちHarborSのご紹介をさせてください。私たちHarborSはソフトウェアエンジニアに特化したコワーキングスペースです。
運営会社は、「日本のソフトウェアエンジニアを憧れの職業へ」というミッションを掲げる株式会社アンチパターンです。
DX(デジタルトランスフォーメーション)が叫ばれる近年において「ソフトウェアエンジニア」という職種が今後のビジネスシーンに寄与できる範囲はとても大きくなっていきます。
そんな状況を鑑みて「ソフトウェアエンジニア」の数を増やし、質を高め、ビジネスと適切につなぐことを目的として、エンジニア特化型コワーキングスペースHarborSをオープンしました。
Googleが渋谷のストリームに移転したり、ビットバレー構想の影響もあり、エンジニアと言えば
”渋谷”
というイメージもありますが、実は表参道にもIT企業が多く集まっています。華やかで洗練された街に拠点を構え、ここから「憧れのエンジニア」を輩出していきたいと考えています。
エンジニア向けの勉強会、交流会と各種イベントが多数開催されています。また、ドロップインを活用して勉強したり、副業のお仕事をしたり、自分達でアプリを作るプロジェクトを推進したり様々なシーンで多くのエンジニアに活用されています。
また、ライフスタイルやワークスタイルに合わせたプラン選びができます、中でも、24時まで利用可能な”平日ナイトプラン”を利用して、仕事帰りに毎日HarborSに寄るというスタイルが人気です。勤務地が渋谷、六本木という方にも、仕事帰りにご利用頂いています。
毎週土曜日には、HarborS主催の「HarborS定例もくもく会」というイベントがあり、エンジニアの方同士で交流しやすいスペースとなっています。作業もしたい、他のエンジニアとの交流もしたいという人におすすめのスペースです。
営業時間:年中無休 24時間利用可能 (スペース会員のみ)
受付:毎日 10:00-20:00 不定休 (ドロップイン利用可能)
ドロップイン料金:600円/h , 3,000円/Day (税別)
スペース会員:2,000円/月(税別)〜 ※多数の料金プランあり
https://harbors.anti-pattern.co.jp/plans/
イベント情報:勉強会、交流会など多数開催中
https://harbors.anti-pattern.co.jp/events/
〒107-0062
東京都港区南青山3丁目15-9 MINOWA表参道3F
最寄り駅
半蔵門線/銀座線/千代田線「表参道駅」A4出口より徒歩3分
~現代に出島を再び~
その昔の鎖国状態の江戸時代、長崎の「出島」は、日本にとって唯一世界に開かれた開明的な場所でした。「出島」を通して海外からもたらされた情報・技術は、日本に大きな影響を与えたと言われています。現代の「出島」となるDIGIMA
BASEは、海外ビジネス支援のリアルなプラットフォーム。狙うは「世界市場」。個人や1社のみではとうてい勝てないマーケットです。
自社利益だけや損得だけでなく日本に対する想いでも繋がり、お互いに助け合う国家も企業も超えたコミュニティ。DIGIMA
BASEでは当時あった「出島」のように、海外ビジネスに必要な情報・サービスやネットワークが手に入ります。
現代日本とは置かれている状況も違いますが、世界に開かれたDIGIMA
BASEを通して一つでも多くの海外ビジネスを生み出し日本を開国します。
海外ビジネス』『スタートアップ』『コワーキング』の三つの面でのビジネスサポートが魅力です。DIGIMA
BASEでは海外ビジネス事業者向けの交流会やセミナーがこれまで150回以上も行われ、参加者は5000名を超えます。
また、東京都産業労働局認定の企業・創業サポート施設としての活動しており、法人設立や資金調達をはじめとする5項目の16の課題に対して専門家が全面的にバックアップしてくれる点も非常に心強いです。
さらに、広々としたオープンスペースだけでなく会議室やイベントスペースもあります。イベントではオンライン配信のサポートやプロモーションのサポートも可能です。
作業場としてだけでなく事業全体をDIGIMA
BASE内で完結できるコワーキングスペースと言えます。
営業時間:(平日)9~21時,(土日)9〜21時 ※プランにより異なる
ドロップイン料金: 1,000円/2h , 2,000円/Day
スペース会員:19,800円〜
https://base.digima-japan.com/
〒162‒0844
東京都新宿区市谷八幡町2−1大手町建物市ヶ谷ビル3階
最寄り駅
市ヶ谷駅徒歩2分
24時間利用可能なものづくり工作スペースです。
3Dプリンター、レーザーカッター、3Dスキャナー、カッティングマシーン、ボール盤、超音波カッター、電動木彫機、オシロスコープ、職業ミシン等々、国内最高クラスの設備を備えるコワーキングスペースです。
上記設備が整った工作室は3,500円/1日で利用可能です。
また、提携している各国のコワーキングスペースと相互利用が可能です。MONOのコミュニティには海外企業も参画しています。そのほかにも投資家と連携することで、ビジネスの加速、人材交流を促進しています。
ものづくりをしたいけど、それぞれの機材は高級なものが多く、なかなか自分で購入するのが難しいと思います。気軽に最新の機材を使ってみたい方におすすめのスペースです。
営業時間:10:00~18:00 ※プランにより異なる
ドロップイン料金: 500円/2h , 2,000円/Day
スペース会員:20,000円〜
https://mono.jpn.com/plan/
〒135-0064
東京都江東区青海二丁目5番10号テレコムセンタービル東棟14階
最寄り駅
ゆりかもめ テレコムセンター駅直結
「クリエイティブをシェアする」
をテーマにして、株式会社いいオフィス、株式会社エー・ディー・ワークス、株式会社ヒトカラメディアの3社で2020年7月にコワーキングスペースをオープンしました。
いいオフィス下北沢は、クリエイターが快適過ごすために、クリエイターによって作られました!
キッチンがあるのも特徴で、コーヒー、紅茶などが無料で提供されていたり、月額会員の方は冷蔵庫の利用も可能です。食器、調理器具も揃っており、近くのスーパーで買い物をしてスペースで料理ということも可能です。
下北沢という街に思い入れのあるクリエイターで作られたスペースです。この街をベースに活動の幅を広げたい方におすすめのスペースです。
営業時間:10:00 - 19:00
ドロップイン料金:600円/h , 2,000円/Day (税別)
スペース会員:8,000円/月(税別)〜 ※多数の料金プランあり
https://ii-office.jp/shimokitazawa-by-adworks/plan/
〒155-0031
東京都世田谷区北沢2-27-9地下1階〜2階
最寄り駅
下北沢駅 徒歩3分
ソフトバンクグループが100%出資する株式会社ディープコアが、2018年8月にオープンした施設です。
「AI技術者のためのコミュニティをつくる」を掲げ、
AI技術者や研究者たちの拠点となることを目的とした、AI特化型の施設です。
また、世界的なコワーキングスペース事業者WeWorkがデザインを監修しており、スタイリッシュな内装も特徴です。コミュニティ形成を意識した空間設計がされており、空間面、運用面に工夫が凝らされています。
特徴的なのは立地です。東京大学近くの本郷は、最近ではAIのスタートアップやAIを学ぶ学生が多く集結しており、AI技術者が集まる街になりつつあります。
AIの分野はまだまだ発展途上な分野です。本気で世の中に価値提供をしたいと考えている方におすすめのスペースと思います。
KERNELはメンバー制のコミュニティです。エントリーフォームからエントリー後、選考会を経て、入会となります。 https://kernel.deepcore.jp/members/
〒113-0033
東京都文京区本郷4-1-4 ユニゾ本郷四丁目ビル 3F, 4F
最寄り駅
東京メトロ丸の内線 本郷三丁目駅より 徒歩2分
都営大江戸線 本郷三丁目駅より徒歩1分
都内の特化型コワーキングスペースをご紹介しましたがいかがだったでしょうか?
特化型コワーキングスペースの登場によって、今後は業種や目的に応じて、より自分に合ったコワーキングスペースを選べるようになっていくと考えられます。
場所も時間も選ばず、一人でも自由な働き方が可能になった今だからこそ、特化型コワーキングスペースを利用して同業者や志を同じくする人たちと交流することに意義があると私たちは考えています。
会社名(英文名) | 株式会社アンチパターン(Anti-Pattern Inc.) |
---|---|
店舗名 | HarborS 表参道(ハーバーズ表参道) |
住所 | 〒107-0062 東京都港区南青山3丁目15−9 MINOWA表参道 3階 |
電話番号 | 03-6885-6140 |
URL | https://harbors.anti-pattern.co.jp/ |
アクセス | 東京メトロ銀座線、半蔵門線「表参道」下車 A4出口 徒歩3分 |
住所:東京都港区南青山3丁目15-9
アクセス:東京メトロ銀座線
電話番号:03-6885-6140